どんなお話?
すぐ帰ってくると言って、寝たばかりの妹をおいて
お母さんは、あさえに留守番を頼み急いで銀行へ向かいます。
妹のあやちゃんが起きる前に帰ってくると言ったお母さんですが、
お母さんが出かけてしばらくしたら起きてしまいます。
泣いているあやちゃんに靴を履かせてあ、
一緒に遊んであげます。
あやちゃんを喜ばせたくて、チョークで線路を描くことに
夢中になってしまったあさえが顔をあげるとそこに
あやちゃんの姿が見えません。
突然ブレーキの音が!!
あさえ目線
あやちゃんを喜ばせたくって頑張っちゃうあさえの姿。
あやちゃんがいなくなって、走って探すあさえの緊張感とドキドキ。
見つけたと思ったら違う子で、不安でたまらに気持ち。
「あやちゃん あやちゃん あやちゃん・・・」
あさえの気持ちと一緒になって読み進めて行ってしまいます。
公園であやちゃんを見つけた時の安堵感の表情が安心感を感じます。
いつも行く公園
街並みを上から描かれたページでみると、
お家から公園までは
自転車のぶつかった大通りを渡っていくのかと思ったら、
住宅街の道を挟んでお家5、6軒先にあるご近所なんですよね。
子どもの足でも普通に行ける距離なんですが、
小さなあやちゃんが一人で行けるなんて驚き。
あさえが、公園だ!!とひらめくのも子どもならではなのかもしれません。
子どもって大人が考えているさらに上の行動をすると再認識します。
心配性の私には、お昼寝しているからといって
ちょっとだけ、すぐ戻る、といって銀行には行けません。
裏表紙にはお母さんとあさえとあやちゃん3人で
手をつなぐ姿がありますが、
帰宅途中に家にいるはずの我が子が公園にいたら
お母さんびっくりしたんじゃないのかな・・・
作品情報
あさえとちいさいいもうと 福音館書店
絵:林明子
作:筒井頼子
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